ダンサー「FISHBOY」× 嶋村吉洋

ダンサーのFISHBOYさんにインタビューをさせていただきました。

FISHBOYさんは、2009年にパリで開催されたJuste Debout世界大会で、以前嶋村塾でもインタビューさせていただいた世界的なダンサーKITEさんとコンビで優勝されています。2014年には、実兄であるオリエンタルラジオの中田敦彦さん、相方の藤森慎吾さんらと6人グループのダンスボーカルユニット「RADIO FISH」を結成されるなど、幅広く活躍されていらっしゃいます。

インタビューをさせていただくことになったきっかけは、嶋村吉洋主催の音楽チャリティイベントでFISHBOYさんにダンスパフォーマンスを披露いただいたことでした。FISHBOYさんのステージは、会場をあっという間に熱狂の渦に包み、まだ心に余韻が残るほどホットな時間でした。

今回は、ダンスという狭き門の中で大活躍されているFISHBOYさんに、成功に大事な要素や、夢に向かって一直線に頑張れるように意識していることについてお聞きしました。本気で叶えたい目標に燃えて行動している私たちにとって、共感できる考え方が多いと思います。

FISHBOY/ダンサー

学生の頃からダンスを始め、本気で取り組もうと思ったきっかけはありましたか?

学生の頃、ダンスチームを組んでいましたが、リーダーがすごく厳しかったんです。本当に、殴られたり、蹴られたりしながら、励んでいました。「練習を頑張った」ではなくて、「上手くなったか、なっていないか」。つまり、結果を出せということで、非常に厳しい指導を受けていました。

 

途中で辞めたくもなりました。でも、これで辞めたらそれこそ普通の人が普通に選ぶ道を歩むことになると思ったので、その激をそのまま受け止めてみることにしました。受け止めて本気で取り組んだら、コンテストで優勝することができて、結果がついてきたんですね。「辛い練習を経て、結果を掴む」というのが大事で、すごい達成感を感じたため、そこから本気でやるようになりました。

 

本気でやるかどうかって、辛い壁を乗り越えるかどうかだと思います。高校1年生のコンテストの時に、本気で辛い練習も、もっともっと頑張って乗り越えてみようと思ったのがきっかけです。

成功した結果の要因がいくつもあると思いますが、一番これだと思うものをお聞かせください。

環境が良かったですね。
結果を出している人たちが周りにいる環境だったので、成功するための頑張り方がわかったんです。やっぱり、志が高い人と一緒にいた方がいいですね。そして、そういった仲間を大切にすること。

 

志高い仲間が集まる場所で、その中でも、さらに志高い仲間がいる環境の中に身をおくこと。

 

学校終わりに公園でダベっている人たちもいるわけで、そういった人にはあまり関わらないようにした。ちゃんと練習する人や、自分の将来を見ている人たちと一緒につるんでいたからだと思います。

活動されている中で、気持ちがブレるときはありましたか?また、どうやって乗り越えてきましたか?

やはりブレる時はあります!
それを助けてくれるのが、志高い仲間です。

 

一度、「ダンスを辞めて服飾の学校に通いたい」とリーダーに言ったことがありました。僕なりに考えたつもりの方針だったのですが、今思うと完全に甘えでした。すると、リーダーが「服を作るにしても、ダンスできる時間があるだろう。ダンスを辞める必要はない。時間は作れ」と言ったんですね。妙に納得してしまいました。そこで厳しい環境から一旦逃げようとしている自分に気付くことができました。

 

厳しく言ってくれる人が近くにいることは本当に大事だと思います。

座右の銘や大事にしている言葉、頑張ってこれた言葉があればお聞かせください。

座右の銘ではないんですけれど、自分の人生の中で、すごく心に残っている言葉があります。

 

中学校の時に、それまで好きだった勉強を止めて、モテたくてバンドをやってみたり、目的もなく色々とやりはじめた時がありました。その過程でダンスにも出会えたんですけれど、ダンスと出会う前の出来事です。

 

家に帰ったら、母親が僕の顔を見て「啓之、あなたの顔から知性がなくなった!」と言ったんです。その時に「人の思想や哲学」は、表情や外見にでるんだなと気づきました。非常に恥ずかしいことですし、僕は近い人達にそう思われたくないなと思いました。もっと自分の中身を鍛える必要があると気付くことができました。

 

あとは、ハーヴェイ・ミルクの言葉「弱者に自由を!」も好きです。ハーヴェイ・ミルクは、アメリカのゲイ・コミュニティや黒人など、いわゆる社会的弱者の人権を高めるために活動した政治家です。彼のドキュメンタリー映画を観た時に感銘を受けました。ダンサーも頑張っているのに、社会的に弱い立場に見られる機会が多くあるのが事実です。

 

僕は、ハーヴェイ・ミルクの「弱者に自由を!」と言っている時のパワーや、実現する決意の姿を、自分の身を鼓舞する意味で自分の行いに重ね合わせています。

 

でも、母からの「知性がなくなった」の方が強烈でしたね。

これからチャレンジしていく方、夢に向かっている若者に対して一言メッセージをお願いします!

頑張ってる姿に酔わないで欲しい。「頑張り方を頑張って考えよう!」って伝えたいです。

 

インタビュアー)結果が大事ということですか?

 

夢があるんだったら、というのが前提ですよ。夢がないもしくは本気で夢を叶える気が無いのであれば、頑張り方なんて何でもいいんです。頑張っていること自体で自分を励まして、頑張っているだけの人達でコミュニティをつくったらいい。

 

でも、夢を本気で叶えたいんだったら頑張ってる姿に酔わないで、結果を出すための頑張り方を頑張って考えよう!って思っています。

 

全員)最高のお話をありがとうございました。