経営者対談

株式会社人財育成JAPAN
「永松茂久」× 嶋村吉洋

株式会社人財育成JAPAN代表取締役の永松茂久さんにインタビューをさせていただきました。

永松茂久さんは2001年、大分県中津市でわずか3坪のたこ焼き屋「陽なた家」から経営の道に進み、現在は永松塾や出版に関するオンラインサロン、教育合宿など主宰されていらっしゃいます。定期的に開催している講演会では、これまでに延べ40万人が参加されているそうです。​

今回のインタビューでは、自分のブランド力を高めるために必要なエッセンスについて深くお聞きしました。

早速なのですが、永松先生はなぜそんなにカッコいいのでしょうか。

永松:実は……権藤優希くんを意識しています。(笑)
※権藤優希:ワクセルのコラボレーターの一人

冗談はさておき、普段からカッコよくありたいと思っています。私の持論になりますが、ステージに出る人や本の著者は、目指される存在だと考えています。だからこそ私は、人財育成の事業を憧れとして見られるように、人生を賭けて仕事をしています。

ステージに出て良い事を話しているのに普段は違う。「あの人みたいになりたくない」と思われてしまったら終わりです。常に目指される存在でありたいですし、みんなをそのように演出していきたい。

実は、前に出るのが好きではないんです。どちらかというと、ステージに上がっているみんなを端っこでニヤニヤして見ている方が好きなんです。でも、やっぱり目的は「憧れ」。ああなりたいって思われる気持ちに説得力を持たせるため、意識してやっています。

カッコいいと思われるのはそういった理由からだと思います。

インタビュアー:憧れの存在に自分がなるということは、これからチャレンジしていく方々のためでもあるのでしょうか?

永松:嘘っぽいかもしれないけれど、本気でそう思っています。自分でもふと、「何カッコつけたことを言ってるんだろう」と思うことはありますが、「チャレンジしていく人のために」が本音です。

陽なた家での創業期の話ですが、周りを楽しませる演出のために「明日、金髪でお店に立とう!」「ピアスをつけて、派手にしよう!」などは、わざとやってたんです。ネイル以外は何にでもなっていいよと。そういったことはドンドンやってました。

空間の演出にもこだわっており、店内は蛍光灯を一切使わずオールスポットの電球色のみを採用しています。今度オープンするセミナールームでも電球色を基調とした温かみのある空間演出をしており、蛍光灯との切り替えができるようになっています。机や椅子もカフェ調のものに統一し、パーソナルブランディングのサポートとも言えますね。

ホームページや動画ではオシャレなのに、セミナールームが普通なのは違和感があります。おかげさまでセミナールームの予約は事前にかなりいただいており、かなり好評です。

やはり問題解決が大事だと気づかされますね。

ステージに立つ人をサポートする上で心がけていることはありますか?

永松:サポートをする上で、演出が好きなのです。

ステージをつくることは大切で、業界を作っていくことと同じだと思っています。自分一人でステージに立ったら、自分しか踊れません。しかし、ビジネス芸能界みたいなものをつくると、何万人でも踊れるのです。

心がけていることは、いかに華やかに演出するかです。私は影響力をもらった側の人なので、その影響力を演出の方に回していきたいのです。ステージの上から、次のステージャーたちを魅せる演出をすることを意識しています。

今日一緒に来ている彼女は、永松塾のメンバーで女性のツートップのひとりです。彼女は出版に向けて動いており、春に始まるブランディングカレッジの先発メンバーです。ほかの女性メンバーでも、自己のノウハウを形にしている最中で、商標申請中です。世代としてはアラフィフですよ。

インタビュアー:とても見えないです…!

永松:綺麗なアラフィフが仕事で成功してたら、みんなが夢を持てるじゃないですか。「憧れをつくる」というのを一つのキーワードとしてやっています。

自分をブランドにしていくにあたり、「自分の強み」はどのように見つけることができますか。

永松:自分ひとりで、自分の強みを見つけていくことは難しいですよね。

拙書の『影響力』にも書いていますが、「私の強みはどこだろう?」と、周りの人に聞き、質問することで見つけることができます。自分が一番わからないので、近くにいる仲間やメンターの方へ聞くことがとても大切です。周りが言う強みが、本当の強みだったりするのです。自分が思っている強みで勝負しようとしても、実際には売りポイントではないことが結構あります。

出版のプロデュースをしてもらう時も同じです。自分が書きたい本と世の中が望んでいる本が乖離していると、調整が大変です。この2つが合うと世の中に届いていきます。自分の強みは、あくまで求められていることの中で活かしていくことが大事です。

「あなたの強みや素敵なことはここですよ」というグループワークはおすすめです。このワークをやると、自分の強みはそこだったんだと感動して泣く子もいます。さらにこのワークを取り組むことでチームワークも良くなるので、よかったらやってみてください。 

永松先生はメンターから何を学び、影響を受けて結果に繋げてきましたか。

永松:斎藤一人師匠の本は当たり前のように読みますが、師匠が読んでいる本と同じ本を読むことが多いです。師匠が目指したものや感銘を受けたものは何か気になるからです。師匠に今読んでいる本を聞き、紹介された本を読んだ後にフィードバックとかはやってましたね。

斎藤一人師匠から学んだことはたくさんありますが、とにかく優しさがありました。当時は厳しく感じたこともあるのですが、今となってみると「あれは優しさだったんだな」と気づかされます。

今、自分が伝えている「For You」 は “優しい人であれ” という意味なのですが、師匠はFor Youをそのまま体現している人です。そして、斉藤一人師匠も、自分が人前に出るのはあまり好きではないから、みんなのステージをつくりたいといつも言っていました。

師匠のスタイルや在り方、やり方、価値観、人生観などを学びました。やはり、今自分がこういった仕事をさせていただいているのは師匠の影響が大きいです。

インタビュアー:斎藤一人さんがどんな本を読まれているのか気になります。

永松:斎藤一人師匠は、浅田次郎さんなどの小説や歴史の本をよく読んでいます。自己啓発系の書籍はあまり読まない…というより、知らないみたいです。自己啓発本を読んで自己啓発を伝えるのではなく、小説の登場人物の生き方や在り方から話されます。おそらく、だから話がすごく面白いんだろうなと思っています。

小学生の頃の夢は、考古学者になりたかったらしいのです。斎藤一人師匠のメンターは、実のお母さんなのですが、そのお母さんが「考古学者かぁ。いいねそれ。でも、もう終わったことだからね。」と言われて醒めたと話していました。

永松先生から見て「良き弟子」とはどんな存在だと思いますか。

永松:ひとつは、師匠のことをちゃんと理解して、師匠を日本一にすると思っていることだと思います。

師匠は「俺を担げ!」とは絶対に言わないです。言わない人であればあるほど、ちゃんと大事にした方が良いと思っています。不思議なもので、それができない人は、結果的に人を大切にすることも、幸せにすることもできないのです。

師匠と弟子も相思相愛であるべきだと思います。師匠は弟子のために頑張っているのに、弟子が好き勝手にやっては、基本的に成り立たないと思います。いい意味で、師匠と弟子が両思いであることですね。

永松先生の座右の銘を教えてください。

永松:母の言葉ですが、「喜ばれる人になりなさい」です。これも本にするかもしれません。

母は最初から最後までそればっかり言って亡くなりました。喜ばれるのが大好きで、喜ばれる人になるために生まれてきたのです。自分のキーとなる軸はこれですね。

今年の6月か7月頃に『感謝の神様』というタイトルの本を出す予定なのですが、母をモデルにした物語調で書こうと思っています。お母さんがいる方は、ぜひ大事にしてくださいね。今、お母さんがいる人が一番羨ましいです。

最後にこれからチャレンジしていく若者たちに向けて一言お願いします!

永松:先ほどは一生懸命聞いてくださってありがとうございました。講演の中でも何回かお伝えさせてもらいましたが、人生は絶対に自分でデザインできます。そしてあなたが思っている以上に、人生はもっと自由です。

周りから「こうであるべきだ」などと言われると、頭がカチカチになってしまうかもしれません。しかし、もっと自由だということをわかって欲しいです。あなたの周りには、自由に生きてるメンターさんがたくさんいらっしゃると思うので、その人たちをたくさん使いまくってください。

メンターに可愛がられる人になって、次世代の影響力を持ったブランドリーダーになってくださいね。

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